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日本IBM、10GbE対応のハイエンドIPS「XGS 7100」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、IPSのハイエンドモデル「IBM Security Network Protection XGS 7100」(以下、XGS 7100)を12日より出荷開始する。10Gbpsの高速ネットワークを保護できるように設計されているとのことで、最小構成の参考価格は1738万500円(税別)から。

 「XGS 7100」は、4つのネットワークインターフェイスモジュール(NIM)を導入可能なハイエンドIPS。SSL暗号化通信の解析、Webアプリケーションのアクセス制御、悪意のあるIPアドレスをデータベース化した情報をもとにアクセス制御するIPレピュテーション機能など、きめ細かい侵入防御対策を搭載する。

 性能面では、10Gigabit Ethernet(GbE)を最大4セグメント、またはGbEを最大16セグメント保護可能で、最大20Gbpsのスループットを保護できる性能を持つ。また、利用するネットワーク機器の規模に合わせて柔軟に変更できるフレキシブル・パフォーマンス・ライセンスを4段階に拡張。パフォーマンスや帯域に合わせて導入し、導入後はそのままの筐体でシステムを拡大できるようにしている。

 なお「XGS 7100」の提供に合わせて、IBM Security Network Protectionの全モデルに向け、最新ファームウェア(Firmware 5.3)も提供するとのこと。この新版では、オープンソースIPSのSNORTのカスタムシグネチャをそのまま活用できるSNORT互換への対応、・パフォーマンス、インターフェイス、プロトコル分析モジュール(PAM)の統計といったアプライアンスの稼働状況の監視機能が追加された。また、一部製品でのパフォーマンス向上も行われている。

石井 一志