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ネイクス、リアルタイム音声認識に特化したVoIPキャプチャ装置を発売

 株式会社ネイクスは、リアルタイム音声認識向けに特化したVoIPキャプチャ装置「VCU-V」を2014年1月下旬に発売すると発表した。価格はオープン価格。

 「VCU-V」は、通信キャリア各社が提供するIP電話サービスのSIP・RTPパケットを解析し、音声データをリアルタイムにキャプチャする。キャプチャデータを微細時間の音声ファイルに連続で変換し、ネットワーク経由で音声認識メーカー各社の音声認識サーバーに転送する仕組みにより、通話中のIP電話に対してもリアルタイムで音声認識を可能とした。

リアルタイム音声認識向けに特化したVoIPキャプチャ装置「VCU-V」

 キャプチャリングは具体的には、ミラーハブのミラーポート、または内部タッピングによりキャプチャ装置に取り込まれたEthernet上のTx/Rx信号から、全Ethernetフレームをキャプチャする。キャプチャ対象となるEthernetは10Base-T/100Base-TX。キャプチャ対象セッション指定方法は、SIP-URI、または通話端末IPアドレスを使用する。

 ステレオ・無圧縮でキャプチャし、キャプチャした音声データを数秒単位の音声ファイルとして生成するため、リアルタイムな音声認識が可能となっている。

 機能としては、録音対象設定機能、SIP解析機能、RTP取得機能などを搭載する。

 録音対象設定機能は、キャプチャしたEthernetフレームから、録音対象に設定されたVoIP音声セッションのフィルタリングを行う機能。設定は外部PCよりWebブラウザー経由で行う。

 SIP解析機能は、SIPの解析により通話の開始/停止や通話相手情報、発着種別を検出する機能。SIPシステム上では録音対象設定にSIP電話番号が使用できる。

 RTP取得機能は、SIPを使用しないVoIPシステムで使用。録音対象に電話端末のIPアドレスを設定することにより、直接RTP音声セッションから録音を行うことができる。

 製品は、96chタイプと48chタイプをラインナップ。顧客企業の環境に合わせて選択できる。

「VCU-V」システム概要

工藤 ひろえ