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クラウド管理ツール「SCALR」、ビットアイルの国内データセンターから提供

 クリエーションライン株式会社と株式会社ビットアイルは22日、米SCALRより委託を受け、ビットアイルのデータセンターから、同社のクラウドマネジメントツール「SCALR」を提供開始すると発表した。クリエーションラインがサービスの運営・サポートを、ビットアイルがデータセンターやサーバーの運営を担当する。なお、ユーザーの契約先はSCALR社になるとのこと。

 「SCALR」は、マルチクラウドに対応したクラウド環境管理ツール。これを利用すると、Amazon Web Services(AWS)、Rackspace、IDCフロンティアなどのクラウドサービスや、OpenStack、CloudStackといったのプライベートクラウド環境を接続し、連携させることができるという。操作はWebベースのGUIから直感的に行え、LAMP構成用、RDBMS用、KVS用、ロードバランサー用など、目的にあわせたテンプレート(ロール)を標準で実装している。

 従来は、SaaSとして利用する場合、米国の拠点から提供されていたが、より快適なレスポンスを提供するため、今回、アジア地域の拠点として日本国内のデータセンターから提供することになった。

 利用料金は、5000SCU(Scalr Compute Units)が含まれる基本料金が月額99ドルから。超過する1SCUごとに0.02ドルが必要になる。なおSCUとは、1時間あたりのインスタンスの独自単位で、各クラウドのインスタンスサイズによって異なる。例えば、AWSのM1 Standard Mediumプラン(1.5SCU)を10インスタンス1カ月(30日)利用する場合は、1万800SCUが必要になるので、116ドルの追加料金が発生するとした。

石井 一志