アクセルビット、OpenStackベースのプライベートクラウドサービスを提供

　ビットアイルグループのAXLBIT株式会社（以下、アクセルビット）は12日、大規模システムの基盤向けに、OpenStackベースのプライベートクラウドサービスを提供すると発表した。米Piston Cloud Computingのプライベートクラウドソリューション「Piston OpenStack」を採用し、スケーラブルかつ柔軟性が高いプライベートクラウドを、高いコストパフォーマンスで提供するという。提供開始は4月の予定。

　Piston OpenStackは、OpenStackの専門的な知識を必要とせず、容易に導入・運用が可能なクラウドソリューション。ハードウェアには、コモディティ化されたx86サーバーなどを使用するため、コストを抑えたプライベートクラウドを構築できるほか、物理サーバー1万台規模のクラウドへ対応可能なスケーラビリティを持つという。

　今回アクセルビットでは、Piston OpenStackと顧客企業のシステムに最適なクラウド基盤、および運用サポートをパッケージ化し、サービスとして提供する。ユーザー企業にとっては、固定費化によるコスト削減や、安定したパフォーマンスとセキュリティを確保できる点が大きなメリットとなる。

　またPiston OpenStackは、OpenStackベースのほかのパブリッククラウドと相互運用性があるほか、Amazon Web Services（AWS）のAPIをサポートしているため、アプリケーションの移行を容易に行える点がメリット。またビットアイルのデータセンターは、AWS 東京リージョンとの接続環境を提供する「BI-Direct Access for AWS」を提供しているほか、クラウド管理ツールの「SCALR」をあわせて利用することで、柔軟性の高いハイブリッドクラウドを実現できるとしている。