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スルガ銀行、Windowsベースの勘定系システム「BankVision」を採用

 日本ユニシス株式会社とスルガ銀行株式会社は6日、スルガ銀行が、日本ユニシスのオープン勘定系システム「BankVision」を中核とした新基幹系システムを開発し、1月5日から稼働開始したと発表した。BankVisionは、地方銀行における基幹系オープンシステムとして、すでに10行で採用されており、稼働実績は今回のスルガ銀行で8行目になる。

 BankVisionは、Windowsベースのフルバンキングシステム。オブジェクト開発技法のコンポーネント化を実装しているのが特徴で、銀行業務に最適なオブジェクトを導出したこと、これらをSOAの考え方に基づきサービス単位でコンポーネント化(部品化)したことなどにより、変化に対して柔軟性の高いシステムを実現しているという。

 スルガ銀行では、今後のさらなる新商品・新サービスの提供に向け、新経営システムの構築を決定。日本ユニシスのサポートのもとで、オープンミドルウェア「MIDMOST」を利用した、BankVisionと密に連携する営業店システム、CRM×DWH×BIシステム、インターネットバンキングシステムなどの周辺サブシステムの構築も並行して進めてきた。

 新システムの導入により、スルガ銀行では、今後の新規業務への対応や、新商品・新サービス提供に向けた迅速なシステム開発が可能になるほか、大規模災害でシステムがダウンした場合にも復旧時間の大幅短縮を実現するなど、顧客に対するサービスの向上も見込めるとのこと。

 なおシステムでは、Windows Server 2008とSQL Server 2012を利用しており、BankVisionで最新インフラを採用した事例になる。また、システムの運用は、日本ユニシスが提供する共同アウトソーシングセンターに委託されるとしている。

石井 一志