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NECソフトが自社SI・ソフトの顧客体験向上へ、UX戦略室を新設

 NECソフト株式会社は6日、SIおよびソフトウェアのユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させる「UXイノベーション戦略室」を新設し、より使いやすい製品・サービスを顧客へ提供するための活動を開始した。

 UXとは、利用者が製品・サービスを通じて得られる体験のことで、使いやすさ(ユーザビリティ)に加えて、楽しさや心地よさ、感動まで重視しながら優れた顧客体験を目指す概念で、国際規格・ISO9241-210にも定義されている。

 NECソフトでは、長年のユーザビリティ改善活動を経て、組織レベルおよびプロジェクトレベルでユーザビリティエンジニア育成にも努めてきたという。今回新設したUXイノベーション戦略室では、ユーザビリティの次ステップとして、UXに関連する研究開発、現場支援の強化、自社SIおよびソフトウェア開発プロセスへの標準化など、活動範囲を拡大する方針。

 具体的に、自社SIおよびソフトウェア開発プロセス標準へのUXプロセスの組み込みと体系化、その適用推進のための全社的な組織体制作り、ならびに実案件のOJTを通じたUXエンジニア育成の推進を図る。

 また、スマートデバイスやジェスチャー、仮想現実(AR)技術、3次元表示技術などの最先端技術を、現場の業務を熟知したUXエンジニアが利用者視点で具現化し、顧客の業務効率の抜本的な改善に貢献するとのこと。

 なお、NECグループにおいてもUX推進活動を進めており、NECソフトのUXイノベーション戦略室と連携しながら、グループ各社との研究開発なども強化していく方針。

川島 弘之