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NTTデータなど3社、グローバル製造業向けのデータ管理ソリューション

 株式会社NTTデータ、株式会社リアライズ、株式会社データ総研は18日、グローバルに拠点を展開している製造業向けに、データ管理ソリューション「グローバルデータマネジメント・プログラム(GDMP)」を、同日より提供開始すると発表した。

 GDMPは、グローバルでデータガバナンスを実現していくために必要な、データ運用組織や制度設計などの広範囲なデータマネジメント、ならびに情報活用基盤であるBI&Analyticsの構築をワンストップで提供するサービス。データを組織・地域横断的に統合して見るためのマスターデータ管理(MDM)、世代の違うデータを収集・整理するデータハブの構築、統合された標準データを活用する情報活用基盤「BI&Analytics」の整備などが含まれている。

 提供にあたっては、これまで、BI&Analyticsの導入をグローバル展開してきたNTTデータが、BIの前提となる、データの問題を発見し永続的に解決する情報活用を得意としているリアライズ、ならびに、データアーキテクチャやモデリング技術で多くの上流工程ノウハウを有しているデータ総研の3社が協業。共同でサービスを提供することにより、ツール導入だけでは実現しない、エンタープライズレベルのデータガバナンスの企画構想から実装までをワンストップでサポートできるという。

 3社の力を結集することにより、特定のITツールや技術・方法論に依存せず、顧客企業のビジネス課題、収集・統合の必要なデータの規模、中長期的なビジネス展望などに応じた最適な情報基盤の構築と、それを支える組織・制度整備などを提案可能な点もメリットとのこと。

 また、データスチュワード(データの管理責任者)の実行体制を整備し、データ品質改善のプロセスを遂行することにより、意思決定に貢献する情報統合が可能。こうしたプロセスに必要な、データの標準化、データ品質の改善にかかわる各種規約類の作成、ガバナンス活動も一括して提供する。

 なお、グローバル企業で組織やルールを展開・定着させるためには、グローバルスタンダードへの準拠が重要になることから、GDMPでは、データマネジメントのグローバルスタンダードである「DAMA-DMBOK」に準拠するとした。

 3社では、グローバルに展開している日系製造業向けの共同セミナーや事例紹介などのプロモーション活動を共同で行い、GDMPの認知向上と提供先企業数の拡大を図る考え。3社共同で、3年後に年間100億円規模のビジネスへと拡大したい意向だ。

石井 一志