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キヤノンITS、管理者機能などを強化したメール・Webフィルタソフト新版

 キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は17日、メールフィルタリングソフト「GUARDIANWALL(ガーディアンウォール)」の新版「同 Ver7.5」、およびWebフィルタリングソフト「WEBGUARDIAN(ウェブガーディアン)」の新版「同 Ver3.7」を発表した。いずれも、2014年1月14日より販売開始する。

 GUARDIANWALLは、メールに含まれるキーワードや添付ファイルの種類などの各種検査と、送受信先の配送条件を組み合わせ、情報漏えいを防止するメールフィルタリング/アーカイブソフト。メール誤送信対策として、一時保留機能や添付ファイル自動暗号化機能を搭載するほか、メールの利用状況を監査・確認するためのメールアーカイブおよび全文検索機能、統計情報やレポートの作成機能などを備えている。

 新版ではこれらの機能のうち、添付ファイル自動暗号化機能を強化。パスワードをランダムに設定するか、あらかじめ設定した固定のパスワードを使用するかを指定できるようになった。これにより、ひんぱんにメールを送信する相手に対して、その都度パスワードを送る手間を省けるほか、第三者へのパスワード漏えいのリスクを低減するとのこと。

 また、管理画面の操作性を向上し、管理者アカウントの検索機能を追加。複数のメールアドレスを登録し、部門や送信先を定義するグループ管理画面でも、指定したメールアドレスが登録されているグループの検索機能を追加している。これらの機能は、組織変更による管理者権限の見直しやグループの再定義の際、編集作業を効率よく行うのに適しているという。

 さらに、メールフィルタリングのキーワード検査機能やファイルタイプ検査機能と、メールアーカイブの全文検索機能において、Office 2013(Word 2013、Excel 2013、PowerPoint 2013)に対応した。

 価格は、サブスクリプションモデルの場合、50ユーザーで年間62万4000円(税別)から。

 一方のWEBGUARDIANは、URLフィルタリングによるアクセス先制限機能に加え、送信データ(Webメール/SNS/掲示板/オンラインストレージなど)のコンテンツフィルタリング機能も備えたWebフィルタリングソフト。Web経由で送信されたすべての内容を保存・閲覧することもできるため、Web利用を可視化するとともに、Webの業務外利用の抑制と情報漏えい対策を実現するという。

 新版では、GUARDIANWALL Ver7.5と同様、管理者アカウントの検索機能が追加されたほか、ポリシー設定における「規制ルール」「例外ルール」の設定において、複数のグループを登録できるように改善された。上位プロキシの設定においても、上位プロキシサーバーの登録数や、上位プロキシを変更するURLの登録数上限が拡大されている。

 このほか、外部送信データのキーワード検査機能やファイルタイプ検査機能において、Office 2013(Word 2013、Excel 2013、PowerPoint 2013)に対応した。

 価格は、25ユーザーで初年度が年間15万円(税別)から、次年度が年間7万5000円(税別)から。

石井 一志