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NTTソフト、標的型メール攻撃対策ソフトのサーバー設置型を提供

 NTTソフトウェア株式会社(NTTソフト)は12日、「CipherCraft/Mail 標的型メール対策」を、企業のPC利用環境などに柔軟に対応できるようにリニューアルし、同日より販売開始すると発表した。

 「CipherCraft/Mail 標的型メール対策」は、ユーザーが日々受信するメールの履歴情報を収集・蓄積し、独自エンジンで分析することにより、不審なメールを検知・隔離するソフト。過去に受信したメールとの特徴の違い、送信ドメイン認証の結果などから、不審なメールを検知するという。隔離したメールは、その社員が分析情報をもとに安全と判断した場合にのみ受信する仕組みで、標的型攻撃メールを意識したメール利用を促せる。

 従来、ソフトウェアをクライアントPCにインストールするタイプのみ提供していたが、今回はそれに加えて、社員自身がインストールする必要のないサーバー設置型を用意した。これにより、セキュリティポリシーなどからPCにソフトウェアをインストールできない企業や、一斉に対策を始めたい企業などにも対応可能になったとのこと。

 また、管理者が社員に対して、標的型攻撃メールに見せかけた通知を送れる訓練機能を2014年春にも追加する予定。これを利用すると、繰り返し訓練を実施することで、社員の漫然としたメールチェックを防げるので、標的型攻撃に対する危機意識を日常的に高められるようになるとしている。

 サーバー設置型の価格は個別見積もり。クライアントPCにインストールする従来型は、50ユーザーで19万円(税別)からとなっている。

石井 一志