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Salesforce、中堅中小向け製品ラインアップを拡充、「Salesforceスイート」の全プランでAgentforceが利用可能に

 株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は9日、中堅・中小企業およびスタートアップのビジネス成長の支援に向け、主要製品における提供形態の刷新と機能拡充を発表した。

 発表に伴い、中小企業向けCRMプラットフォーム「Salesforceスイート」の全プラン(Free、Starter、Pro)への「Agentforce」の統合と、ビジュアル分析プラットフォーム「Tableau」の無料版提供、「Slack CRM」の日本での一般提供を開始する。これにより、創業期のスタートアップから成長期の中堅企業まで、あらゆるフェーズの企業が、初期投資や高度な専門知識を必要とせず、先進的なAIとデータ活用基盤を即座に導入できるとしている。

 中堅・中小企業向けCRMのSalesforceスイートでは、最新のAIエージェントプラットフォームのAgentforceを基盤としたAI機能を、Free、Starter、Proの全プランで利用可能にした。

 Salesforceでは、限られた人員で営業やサービス、マーケティングを兼務する現場では、点在する情報の整理や背景確認が大きな負担となっているとして、こうした定型業務を削減し、本来の顧客対応に注力できる環境を整えるため、AI機能をプラットフォームへ直接組み込んだとしている。

 AI機能は、複雑な設定不要で即座に動作し、顧客データに基づいた商談の自動要約や、パーソナライズされたメールの下書き作成などが可能。日々の業務基盤である単一の環境内で、迅速なフォローアップやインサイトに基づく対応を実現する。

 また、データの可視化と分析を無償で利用できるTableau Desktop Free Editionの提供を開始した。従来、高度な分析ツールは導入コストや操作スキルの壁があり、中小企業におけるデータ活用の妨げとなっていたとして、あらゆる企業がデータに基づく意思決定を行えるよう、無料版の提供をラインアップに加えたとしている。

 Tableau Desktop Free Editionは、ExcelやCSVファイルの分析に加え、データベースへの接続による分析にも対応する。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で高度なビジュアル分析が可能で、ローカル環境で動作するため、機密性の高い業務データを外部に公開することなく、安全に分析・管理できる。

 さらに、CRMを導入していない中小企業向けに、仕事のための新しいインターフェイスであるSlackとSalesforceをつなぐ「Slack CRM」を提供開始した。チームが日常的に意思決定を行い、コラボレーションを加速させる場であるSlackとCRMの間に壁をなくすことで、組織の機動力を最大化する。

 機能はSalesforce Starter Suiteを基盤として提供し、Slack Business+プランを利用する顧客別途ライセンスを購入することなく、最大100人のチームメンバーで追加費用なしに共同作業を行える。Salesforceの基本機能を活用しながら、チームでリアルタイムに顧客情報を共有し、シームレスにコラボレーションできる。

 Salesforceは、AIやデータ活用を一部の企業に限られたものではなく、あらゆる規模の組織にとってビジネス成長の原動力となるべきものだと考えていると説明。この考えのもと、Tableauの無料版やSalesforce スイートのStarterプランといったエントリーモデルを拡充し、創業期のスタートアップから成長期の中堅企業まで、最新のAIエージェントプラットフォーム Agentforceの先進的なテクノロジーを即座に導入できる環境を整備したとしている。