ニュース
エクイニクス、ムンバイに4拠点目となるデータセンター「MB3」を開設
2026年4月10日 06:30
米Equinix(以下、エクイニクス)は9日、 インドのムンバイで4拠点目となるInternational Business Exchange(IBX)データセンター「MB3」を開設したと発表した。
ムンバイ最大級のデータセンターとなるMB3は、インド全土の企業向けに、液体冷却機能を備え、ハイパフォーマンスワークロードとハイブリッドマルチクラウド展開を支える設計を採用している。エクイニクスでは、今回の開設は、AIの導入やクラウドへの移行、データのローカライゼーション要件、さらにはデジタルサービスの急速な拡大を背景に、安全で高密度かつグローバルに相互接続されたインフラに対する需要がインド国内で急増している中で行われたと説明する。
MB3は、9500万米ドルを超える初期投資により、1370キャビネット以上の収容能力を提供し、全面稼働時には5475キャビネット以上の規模まで拡張可能な設計となっている。また、MB3は高性能でレジリエンス(回復力)のあるデジタルインフラを提供するよう構築されており、企業は主要なクラウドサービスプロバイダーやネットワーク、パートナーと相互接続しながら、自社のデジタルサービスを安全かつ効率的に拡張できる。拡張性が高く、高密度かつエネルギー効率に優れた設計により、AIや機械学習のワークロード、データ集約型アプリケーション、次世代デジタルサービスを支援する。
エクイニクスは、MB3の開設はインドのデジタル経済にとって極めて重要な時期と重なっており、AIが実証実験の段階から実環境における大規模な推論へと移行する中、企業はデータグラビティ、レイテンシ、電力密度といった課題に加え、機密データを安全で法令順守が確保された国内環境内にとどめる必要性に直面していると説明する。
こうした要件に応えるには、高密度でAI対応であることだけでなく、高度に相互接続され、データ主権を確保できるインフラが必要だとして、Equinix Fabricによるプライベート相互接続、クラウドサービスへのダイレクト接続、そしてムンバイの中核に位置するネットワーク密集型キャンパスを備えたMB3は、企業がデータ、クラウド、ユーザーにより近い場所でAIを展開することを可能にするとしている。
エクイニクスは、インド全土で累計3億6500万米ドルを超える投資を行っており、これは同国におけるデジタルインフラへの取り組みとして最大規模の長期的コミットメントの一つで、こうした投資は、インドのデジタル成長の軌跡に対する長期的な信頼を反映していると説明する。ムンバイおよびチェンナイの両キャンパスは、専用のダークファイバーで接続されており、エクイニクスは現在合計4725キャビネット以上の収容能力を提供し、全国規模での冗長性を確保するとともに、地域ごとのトラフィックの最適化を実現している。
エクイニクスは現在、インドで300社以上の企業にサービスを提供しており、その中にはネットワークサービスプロバイダーと5つのインターネットエクスチェンジが含まれている。ムンバイ・キャンパスのMB1、MB2、MB4には、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Oracle Cloudといった主要クラウドサービスへのオンランプを備え、インドの顧客向けにクラウドエコシステムを提供している。また、MB3は、既存のムンバイ・キャンパスおよびチェンナイで新たに開設されたデータセンター「CN1」と相互接続されており、顧客はインド全土のより広範なデジタルエコシステムにシームレスにアクセスできる。
さらに、MB3は100%の再生可能エネルギー利用率を達成している。エクイニクスは、CleanMaxとの長期的な再生可能エネルギー契約に基づき、インドで26.4メガワットピーク(MWp)のグループ自家消費型太陽光発電プロジェクトを稼働させるなど、持続可能性への取り組みを強化していると説明する。同プロジェクトは、年間約4140万キロワット時(kWh)のクリーンエネルギーを生み出し、毎年3万トン以上の二酸化炭素排出量を削減する見込みだという。
