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ドワンゴ、niconicoのネットワーク基盤にNTT Comの100GbEサービスを採用

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は18日、100Gigabit Ethernet(GbE)のネットワークサービス「スーパーOCN 100ギガビットイーサネットサービス」および「Arcstar Universal One 100ギガビットイーサネット専用」を、株式会社ドワンゴ向けに提供したと発表した。ドワンゴでは、10月10日より、ニコニコ動画やニコニコ生放送といったリッチコンテンツ(niconico)のネットワーク基盤として利用開始している。

 ドワンゴではこれまで、データ配信容量が増加するたびに、NTT Comが提供する10GbEサービスを増設して利用してきたが、提供コンテンツ数の増加や映像の高画質化に伴うデータ通信容量の増加などにより、広帯域なネットワークの整備が急務になっていたという。

 そこで、通信費用が削減でき、より柔軟な帯域増減が可能なNTT Comの100GbEサービスを選定し、niconicoのネットワーク基盤として商用利用を開始したとのこと。10GbE回線を複数利用する場合と比べ、単純に通信費用が削減できるだけでなく、回線増設回数も大幅に減ることから、設備増設費用やそれに伴う稼働削減も可能になる。

 また、リッチコンテンツの配信や、イベントなど一時的に大容量通信が必要となる場合でも、新たな回線や機器の増設をすることなく対応可能になったとした。

 なお100GbEサービスにおいても、既存の10GbEサービス同様のSLAが保証されているほか、災害や故障時にも通信を確実に維持できる冗長化されたネットワーク構成により、信頼性を担保しているとのこと。

石井 一志