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テックウインド、「QNAP Turbo NAS」のSAS HDD対応ラック型モデル

 テックウインド株式会社は6日、台湾QNAP Systems(QNAP)のNAS製品「Turbo NASシリーズ」において、SAS HDDに対応するラックマウント型を取り扱い開始すると発表した。SAS HDDを採用しているため、従来製品と比べて、高いI/O性能と信頼性を提供できるという。

 今回提供されるのは、2.5型HDD専用の24ベイモデル「SS-EC2479U-SAS-RP」と、3.5型HDD用12ベイモデル「TS-EC1279U-SAS-RP」、同16ベイモデル「TS-EC1679U-RP-SAS」の3製品。いずれもクアッドコアXeon(3.4GHz)、8GB DDR3 ECCメモリ(最大32GB)、Gigabit Ethernet(GbE)×4ポートを標準搭載し、拡張スロットを利用して10GbEポートを増設することもできる。

 また、外部miniSASポートを利用すれば増設筐体「Turbo NAS拡張ユニット」を接続でき、最大で500TB(物理容量)を超える構成に対応する。

左から、16ベイモデルのTS-EC1679U-RP-SAS、12ベイモデルのTS-EC1279U-SAS-RP、2.5型HDD専用24ベイモデルのSS-EC2479U-SAS-RP

 OSは、さまざまな最新機能を利用可能なQTS 4.0を搭載。特に、搭載したSSDをキャッシュに割り当て、アクセス性能を向上させる「SSDキャッシング」機能は、データベース用ストレージなど、I/O性能を要求される用途で威力を発揮するという。

 仮想化関連では、VMware VAAIをサポートするほか、QNAP vSphere Clientプラグイン、Microsoft ODXサポートといった機能により、パフォーマンスの向上とストレージ管理の効率化を支援するとのこと。

 さらに、クライアントPC向けのバックアップソフト「NetBak Replicator」が無償提供され、シンプルな設定で自動バックアップ環境を構成できる点も特徴。RTRR(Real Time Remote Replication)機能やRsync機能を利用し、リモートNASや各種クラウドストレージにバックアップを行ってデータを多重化すれば、万一の事態に備えた障害復旧対策も実現できる。

 なお、SAS HDD対応モデルの発売に合わせて、テックウインドでは認証済みHDDをセットしたHDD搭載モデルを提供するほか、オンサイト保守および先出し交換保守、3年もしくは5年サポートといったオプション保守メニューも用意した。

 価格は、「SS-EC2479U-SAS-RP」が153万3000円から、「TS-EC1279U-SAS-RP」が128万1000円から、「TS-EC1679U-RP-SAS」が164万8500円から。

石井 一志