ニュース

PBC、マイクロソフトのERPソフト「Dynamics NAV 2013」をSaaSで提供する「NAV-CLOUD」

 株式会社パシフィックビジネスコンサルティング(以下、PBC)は16日、中堅・中小企業向けERP製品「Microsoft Dynamics NAV 2013」のクラウドサービス「NAV-CLOUD」を、11月1日より提供開始すると発表した。Dynamics NAV 2013のクラウドサービスは、国内で初めてという。

 Dynamics NAVは、Microsoftが提供している中堅・中小企業向けのERPソフト。もともとはデンマークNavisionが提供していた製品で、Microsoftによる買収を受けて同社製品となった。ただしMicrosoftでは、中堅から大企業に向けたERPソフト「Dynamics AX」を日本向けのERP製品に位置付けて、Dynamics NAVの日本語化と、日本向け機能を追加した“日本対応”については、日本マイクロソフトの支援を受けつつも、PBCが独自で行っている。

 今回提供するNAV-CLOUDは、この最新版であるDynamics NAV 2013をSaaSで提供するもの。PBCが構築したSaaS型プラットフォームにユーザーごとの環境を設定し、月額課金形態のサービスとして提供する。利用は1ユーザーから可能で、成長にあわせてユーザー数の追加や機能拡張などを行えるとのこと。

 またクラウドサービスであるため、海外からの利用にも対応可能。ERPパッケージ導入支援サービス、運用支援サービスを用意するほか、日系企業の海外展開、あるいは外資系企業の日本への導入にも、PBCのバイリンガルコンサルタントが対応するため、多言語の対応が必要なグローバルな導入にも最適とした。海外拠点のサポートも、各国のDynamics NAVのGoldパートナーが対応する。

 価格は、プラットフォーム使用料とクラウド利用料の2つから構成される。前者は、初期設定費用が3万円、月額基本使用料が1万円。また後者は、「Microsoft Dynamics NAV 2013 フルユーザーライセンス」が1ユーザーあたり月額1万8000円、書き込みに制限のある「同 リミテッドユーザーライセンス」が1ユーザーあたり月額1万円。オプションのExcelアドイン型レポーティングサービス「Jet-Essentials」は、1ユーザーあたり月額3000円となる。

石井 一志