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日本IBM、Windows Server 2012 Hyper-V環境をすぐに利用できるx86サーバーの仮想化推奨モデル

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は3日、x86サーバー「IBM System xシリーズ」のハードウェアをベースにカスタマイズした、「IBM System x仮想化推奨モデル」5製品を発表した。Microsoft Windows Server 2012を初期導入し、Hyper-V環境をすぐに活用できる点が特徴という。価格は17万円(税別)からで、10月22日の出荷開始を予定する。

 「IBM System x仮想化推奨モデル」は、Windows Server 2012を搭載するサーバーを仮想化用途にカスタマイズして提供するサーバー製品。Hyper-Vの仮想化サービスを有効化した状態で出荷されるため、購入後、仮想化環境をすぐに利用できる。また、CPUの稼働モードを仮想化環境に最適化するパフォーマンス優先モードに設定することで、大量のワークロードを稼働させる仮想化サーバーとして、安定したパフォーマンスを発揮可能とした。

 ラインアップは、エントリーサーバーのタワー型「IBM System x3100 M4」とラック型「IBM System x3250 M4」、ミッドレンジサーバーのタワー型「IBM System x3300 M4」「IBM System x3500 M4」と、ラック型「IBM System x3650 M4」で、顧客は必要な仮想化規模に応じて最適な製品を選択できるとのこと。

 価格は、エントリーのIBM System x3100 M4が17万円(税別)から、同 x3250 M4が31万円(税別)から。ミッドレンジのIBM System x3300 M4が35万円(税別)から、同 x3500 M4が93万円(税別)から、同 x3650 M4が196万円(税別)から。

 なお、現在多く利用されているWindows Server 2003の延長サポートが2015年に終了するため、日本IBMでは、これらの製品の仮想化機能を活用した、段階的な新システムへの移行をサポートしたい考え。今後は、間もなく出荷が開始される予定のWindows Server 2012 R2への対応も予定している。

石井 一志