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日本IBM、仮想化向けブレード基盤「IBM Flex System」を拡充
(2013/8/7 12:23)
日本IBMは7日、エキスパート・インテグレーテッド・システム「IBM PureSystems」製品群の「IBM Flex System」を強化する新しいハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアを発表した。
IBM Flex Systemは、仮想化を前提に設計されたオープンなブレード型システム基盤で、今回はIBM iユーザーの選択肢を広げる「POWER7+プロセッサー搭載コンピュート・ノード」、従来比2倍のサーバー集約率を実現する「x86コンピュ-ト・ノード」、ならびに「x86コンピュ-ト・ノード・オプション」「ネットワーキング」「管理ソフトウェア」を投入する。
POWER7+プロセッサー搭載コンピュート・ノードとしては「IBM Flex System p260/p2270/p460」を投入。IBM Flex System p260は、IBM iユーザーが周辺のx86サーバーやストレージとともにIBM Flex Systemへ統合することで、迅速なITサービスを実現するクラウド環境を構築できる。IBM iユーザーは、従来のPOWER7モデルと比べて20%性能アップしたPOWER7+ 4.0GHz(最大4コア)を搭載する同ノードにより、IBM Flex Systemとしては初めてエントリーモデル向けIBM iライセンス体系が利用可能となる。また、仮想サーバー集約の信頼性を向上するため、従来はIBM Flex System p460のみに対応していたデュアルVIOS構成が可能になった。価格はクロック数4GHz、メモリ8GBの場合で141万5600円(税別)。
x86コンピュ-ト・ノードとしては「IBM Flex System x222」を投入。1台のサーバー筐体に2ノードを収納し、Xeon E5-2400ファミリをノードあたり最大2個搭載できるため、1サーバー筐体で合計4プロセッサを稼働できる。また、1シャーシ内に最大28ノードを集約でき、従来の2倍のサーバー集約率を実現。高集約化の需要の高い仮想化統合やデスクトップクラウド基盤などに最適とする。価格は62万2300円(税別)から。
x86コンピュ-ト・ノード・オプションとしては「IBM Flex System PCI拡張ノード」を投入。科学、金融、製造分野で利用されるテクニカル・コンピューティングや、デスクトップクラウドのパフォーマンスを向上させる最新GPUへの対応を強化した。
ネットワーキングとしては、最大58ポートを搭載できるネットワーク・モジュール「IBM Flex System Fabric SI4093 System Interconnect」、最新のIBM Networking OSによりOpenFlow対応を強化した「IBM Flex System Fabric EN4093R」、40Gbpsをサポートする「IBM Flex System EN6131 40Gb Ethernet スイッチ」などを投入する。
管理ソフトウェアとしては「IBM Flex System Manager v1.3」を投入。最大16シャーシまで、また最大5000エンドポイント(管理対象)まで、仮想リソースと物理リソースともに管理できるよう機能強化を図った。