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キヤノンITSとSky、マルウェア対策とクライアント運用管理を連携させたソリューション

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は1日、企業で利用しているクライアント端末のウイルス/スパイウェア対策を効率的に管理するソリューションを提供すると発表した。Sky株式会社との連携により提供する。

 このソリューションは、キヤノンITSが国内総販売代理店を務めるスロバキアESETの法人向けセキュリティ製品「ESET Endpoint Protection Advanced/Standard」(以下、ESET Endpoint Protectionシリーズ)と、Skyのクライアント運用管理ソフト「SKYSEA Client View」を連携させたもの。

 以前からSKYSEA Client Viewでは、ESET Endpoint Protectionシリーズのウイルス定義データベースの情報を収集・表示をすることができたが、今回はさらに、SKYSEA Client Viewからウイルス定義データベースのリモート更新が可能になった。最新のウイルス定義データベースに更新されていないクライアントに対し、強制的に更新をかけさせることもできる。

 また、オンデマンドスキャンを未実施のクライアントに対し、強制的にオンデマンドスキャンを実行させる機能も搭載されたほか、ESET Endpoint Protectionシリーズをインストールしたクライアント端末でマルウェアを検知した場合、SKYSEA Client Viewの管理画面上にアラート通知が表示され、検知されたクライアントの特定が簡単に行えるようになった。

 さらに、SKYSEA Client Viewのソフトウェア配布機能を利用し、対象となるクライアント機器へ、ESET Endpoint Protectionシリーズのインストールまたはアンインストールを一斉に行う機能も新たに備えた。これにより、初期導入時の作業工数・作業負荷を大幅に削減できるとのこと。

 なお、ESET Endpoint Protectionシリーズに含まれている管理ツール「ESET Remote Administrator」は、SKYSEA Client Viewとあわせて1台のサーバーで稼働させることができる。そのため、SKYSEA Client Viewの導入に伴って新たなサーバー機器を購入する必要はないため、初期投資ならびに保守・運用コストを低減できるという。サーバー1台で利用できるクライアント端末台数は、500台までが目安になる。

石井 一志