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リバーベッド、リモート環境のストレージ利用を強化する「Granite」新版

 リバーベッドテクノロジー株式会社(リバーベッド)は29日、WAN経由でストレージを高速に利用するソリューション「Riverbed Granite」(以下、Granite)を強化すると発表した。ハードウェアプラットフォーム「Steelhead EX」にGraniteのソフトウェアを搭載してアプライアンス化するソリューションで、今回はソフトウェアの新版「同 2.5」と、新ハードウェア「Steelhead EX 1360」を2013年第3四半期に提供する。ただしGranite 2.5は、既存のハードウェアプラットフォームでも利用可能である。

 Graniteは、遅延の大きなWAN経由でも、ストレージを高速に利用できるようにするソリューション。例えばデータセンター側とリモートオフィス側にアプライアンスを設置し、キャッシュとWAN最適化の技術でその間の通信を高速化し、遠隔値にあるストレージを利用可能にする。

 従来はiSCSIストレージが対象だったが、今回はファイバチャネル(FC)ストレージを新たにサポートした。これは、EMCの統合ストレージであるEMC VMAXとGraniteの相互運用性が、2012年にEMC E-Labから認定されたこと、2013年6月にミッドレンジストレージのEMC VNXとの相互運用性に関するEMC E-Lab認定が完了したことなどで実現したという。EMC以外では、NetAppやIBMなどのFCストレージにも対応している。

 またGranite 2.5では、Symantec NetBackupなどバックアップおよびリカバリソフトウェアとの連携強化、集中管理のためのユーザーインターフェイス(UI)強化、自動スナップショットなどにより、データ保護機能も向上したとのこと。

 一方、新たなハードウェアプラットフォームのSteelhead EX 1360では、より大きなデータストアをデータセンターに統合できるよう、10TBの大容量ストレージキャッシュと高速化されたパフォーマンスを提供する。これによって、高いIOPSが求められる大容量のトランザクションデータベースや、地理情報システム(GIS)データモデリングファイルなど、高パフォーマンスのストレージアクセスを必要とするアプリケーションへの対応が強化された。

石井 一志