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米Cisco、セキュリティ企業の米Sourcefireを買収

 米Ciscoは23日(米国時間)、IDS/IPSなどを提供する米Sourcefireを買収すると発表した。Ciscoでは、Sourcefire株を1株あたり76ドルの現金で取得するほか、発行済み債権を引き受けるとのことで、買収総額は約27億ドルになる見通し。

 Sourcefireは、Sourcefireは2001年に設立されたセキュリティ企業で、本社は米国メリーランド州のコロンビア。製品としては、Snortを検知エンジンに用いたIDS/IPSのSourcefire 3D Systemを主力として展開している。現在、世界各国に650名の従業員が勤務しており、2012年12月期の決算では、前年比35%増の2億2310万ドルの売り上げがあったという。

 Ciscoはこの製品を自社のラインアップに加えるとともに、研究開発体制などを一体化したり、セキュリティに対する知見を持った専門家チームを取り込んだりすることで、セキュリティ製品の底上げを図りたい考えだ。

 なお、買収は2013年後期中に完了する見通し。買収完了までは別会社として営業を継続するが、買収完了時点で、Sourcefireの従業員はCiscoのセキュリティグループに配属される。

石井 一志