dit、IPSの新版「Sourcefire 3D System 4.9」-仮想環境向けの新製品も


 株式会社ディアイティ(以下、dit)は1月28日、不正侵入検知/防御ソリューション(IDS/IPS)の新版「Sourcefire 3D System バージョン4.9」を発表した。併せて、仮想化環境(VMware ESX/ESXi)に対応した新製品「Sourcefire Virtual 3D Sensor(以下、Virtual 3D Sensor)」「Sourcefire Virtual Defense Center(以下、Virtual Defense Center)」も投入。2月より提供を開始する。

 Sourcefire 3D Systemは、米Sourcefireが開発したIDS/IPS。センサー「3D Sensor」と複数のセンサーを統合管理する「Defense Center」から構成される。Snortを検知エンジンに採用し、シグネチャ検知とアノマリ検知に対応する。

 新版では、複数の検知ポリシーを有する企業の管理者が、地域ごと・部門ごと・ユーザーごとのポリシーを容易に設定できる「ポリシーレイヤ機能」を搭載した。これにより、ポリシーの変更忘れを防止できるとともに、管理・運用コストを大幅に削減できるという。

 一方、新製品では仮想化環境に対する内外からの攻撃を防御できる。Virtual 3D Sensorは、仮想サーバー間、ホストと仮想サーバー間の不正侵入を防御し、仮想化されたVirtual Defense Centerや、従来のアプライアンス型「Defence Center」から統合管理できる。Virtual Defense Centerを使えば、複数のDefence Centerを1つのVMwareサーバー上で稼働できるので、セキュリティ運用管理事業者やクラウドサービス事業者の業務効率を向上するという。

 ターゲットは、金融機関、政府機関、大学、一般企業、クラウドサービス事業者。価格は3D Sensorが132万円(税別)から、Defense Centerが170万円(同)から、Virtual 3D SensorとVirtual Defense Centerがオープン。




(川島 弘之)

2010/1/28 14:10