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日立システムズ、ソーシャルメディア関連事業強化のためホットリンクに出資

 株式会社日立システムズは12日、ソーシャルメディアデータを活用したサービスを強化するため、ソーシャルメディア分析技術を持つ株式会社ホットリンクに出資したと発表した。日立システムズはこれにより、ホットリンクが持つソーシャルメディアのデータ分析・活用に関する知見・ノウハウを、オープンイノベーションサービス「Smart Business Gateway」など、自社サービス強化につなげるという。

 ホットリンクは、Twitter・ブログ・2ちゃんねるなど360億件を超える膨大なソーシャルメディアデータを24時間365日収集分析している企業。こうした、ソーシャルメディアデータとソーシャルメディアに特化した分析技術をAPIおよびASPツールで提供している。

 一方、日立システムズはホットリンクとの協業により、業種を超えた複数の企業間でデータを相互活用できる情報基盤により、異業種間のデータ流通やビジネスマッチングを支援するオープンイノベーションサービス「Smart Business Gateway」、「ソーシャルデータ活用・分析サービス」を、2月から提供してきた。

 この提供開始以降、ソーシャルメディアデータを活用したサービスの引き合いが著しく、今後も事業拡大が見込めることから、日立システムズではホットリンクへの出資による協業強化の検討を続けてきたとのことで、今回、両者が出資に合意し、日立システムズがホットリンクの株主となる手続きがすべて完了したという。

 今後、日立システムズはホットリンクの協力のもと、ソーシャルメディアデータ分析コンサルタントの育成や、ソーシャルメディアデータを活用した新サービスの開発、オムニチャネルやビジネスマッチングに関連する新サービスの開発などに注力し、2015年度末までに「Smart Business Gateway」全体で累計100億円の売り上げを目指すとしている。

 またホットリンクでは、日立システムズと連携してさらなる事業拡大を目指す考えで、こうした取り組みにより、日立システムズの「Smart Business Gateway」のサービスを通じて、公共・金融・産業分野へのビジネス提供を図るとのこと。

石井 一志