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日立システムズ、仮想化統合監視・運用サービスの提供体制を強化~仮想ネットワーク構築サービスも

 株式会社日立システムズは1日、ユーザー企業向けに各種監視機能を提供するための監視機能として、「プラットフォーム監視センター(Platform Operation Center)」を設置したと発表した。同日より、「仮想化統合監視・運用サービス」を開始するほか、その一環として、ユーザー企業のネットワークを仮想化するSIサービス「NETFORWARD ネットワーク仮想化サービス」も新たに提供する。

 日立システムズでは、以前からネットワーク監視センター(Network Operation Center)、セキュリティ監視センター(Security Operation Center)による運用監視サービスを提供してきたが、今回、プラットフォーム監視センターが加わったことにより、さらに高度かつ多様なサービス提供が可能になったという。

 一方、これらの監視機能を利用したセンターサービスである「仮想化統合監視・運用サービス」では、プラットフォーム基盤の仮想化技術に対応した監視、診断・分析、セキュリティ、運用支援サービスを統合し、ワンストップ・24時間365日体制で提供する。

 日立システムズは、CiscoやVMwareなどの有資格保持者を多数抱えており、専門知識・技能を持った技術者により、ユーザーのシステム運用を全面的にサポート可能。また、監視、診断からセキュリティ、運用支援までの各種サービスをワンストップに利用することで、安定稼働に必要な人員コストを低減できるとのこと。言語についても、日本語以外に英語・中国語に精通したオペレータが担当する。価格は個別見積もり。

 また「NETFORWARD ネットワーク仮想化サービス」は、物理的な環境統合かつ論理的分割により、ネットワーク仮想化環境の構築を行うサービス。ネットワーク機器の物理的な制約を受けないことから、業務・体制の変更にも迅速かつ柔軟な対応が可能になるという。サービスとしては、既存ネットワークのアセスメントから、新ネットワークの設計・構築および保守までをワンストップで提供し、仮想化への切り替えを円滑に行えるようにするとのこと。

 なお今後は、ネットワーク仮想化への監視・運用サービスと。複数事業者のデータセンターを組み合わせたマルチデータセンター接続サービス(10月提供予定)を順次追加し、仮想化されたシステムやインフラをトータルにサポートする体制を強化するとしている。

石井 一志