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NEC、蓄電池や太陽光パネル含む建物全体をエネルギー管理できるクラウド型BEMS

 NECは26日、建物の空調・照明・防災などの設備を安全かつ効率的に運用するビルオートメーションシステム「Butics」シリーズにおいて、蓄電池や太陽光パネルも含めた建物全体の統合的なエネルギー管理を実現するクラウド型BEMS(Building Energy Management System)「Butics-SX」を発売した。出荷は10月からを予定する。

 Butics-SXは、建物内の空調・照明・電源設備の最適な制御に加え、蓄電池や太陽光パネルも含めたエネルギー供給源の管理や消費電力量の見える化、統合的なエネルギー管理をクラウドサービスとして提供する。クラウドを活用することで、複数ビル群の監視・制御が可能。

 同サービスにより、蓄電池や太陽光パネルの電力をリアルタイムに管理することで、夜間、蓄電池にためた電力を日中使用する際の自動制御などが可能となり、コストを削減できる。また、蓄積された電力使用量データの分析ツールを標準装備しており、長期間にわたるフロアや時間帯ごとの電力使用量(CO2排出量としても算出可能)と無駄を見える化し、効率的なエネルギー管理を実現する。

 タブレット端末を用いて遠隔から監視することも可能。異常発生時にタブレット端末で状況を確認しながら現場確認もできる。

 将来的には、蓄積されたデータや気象情報などの環境情報を基にした電力需要予測やそれに基づく節電ガイダンスの提供、タブレット端末からの設備の制御機能など、さらなるサービスの拡充を図っていく。

川島 弘之