ニュース

米IBM、Power SystemsにおけるLinuxへの対応を拡大

 米IBMは11日(米国時間)、2つのPower Systems Linux Centerを新設するとともに、KVM技術のサポートをPower Systems製品群にまで拡大することを発表した。

 今回の取り組みは、企業におけるLinux OSの活用促進が目的。まず7月に、北米初となるIBM Power Systems Linux Centerを、テキサス州オースティンとニューヨーク州ニューヨークに新設する。これらのセンターでは、ソフトウェア開発者がLinuxや最新のIBM POWER7+プロセッサ技術を活用し、ビッグデータ、クラウド、モバイル、ソーシャルの新しいアプリケーションの開発・展開を行うことを支援するという。

 両センターは、IBMの顧客、パートナー企業、大学および学生がオープンに利用できるとのことで、具体的には、Power Systems上のRed Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Server向けアプリケーションのプログラミングなどを開発者が学ぶトレーニングワークショップ、POWER7+並列処理と先進仮想化技術の活用をテーマにした開発者向けハンズオンなどを提供する。

 なおIBMでは、今後数カ月の間に、さらにセンターを設立するとしている。

 一方IBMは、Linux専用のPower Linuxサーバーのすべてで、KVMを利用可能にする計画を明らかにした。従来より提供してきたx86系製品に加え、来年にはIBMのLinux専用製品ラインアップにまでKVMサポートを拡大する予定である。

(石井 一志)