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NTTデータGSLとSAPジャパン、SAPのモバイル製品を用いた金融機関向けクラウドサービス

 株式会社NTTデータグローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)とSAPジャパン株式会社は23日、SAPジャパンのモバイル製品を用いた、金融機関向けのクラウドサービスを提供開始すると発表した。モバイル端末管理サービスおよびモバイル開発・運用サービスをラインアップする。なおこれらのサービス提供にあたり、NTTデータGSLとSAPジャパンは、SAPモバイルソリューションに関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結している。

 今回提供を開始するサービスのうち、モバイル端末管理サービスは、モバイルデバイス管理(MDM)ソフトウェア「SAP Afaria」をベースに開発されたもの。モバイル端末導入・運用にあたって必要となる端末セッティングから、導入コンサルティング、緊急時対応の24時間365日窓口の設置まで、ワンストップでサービスを提供するという。

 機能面でも、モバイル端末の紛失時に工場出荷状態へ戻すワイプ、リモートパスワードロックといった基本的な機能だけでなく、不正アプリやユーザー別使用状況の監視、定期レポート報告などの機能を搭載する。また利用端末によっては、USBポートの使用制御、アプリケーションのサイレントインストールといった機能も提供できるとのこと。

 一方のモバイル開発・運用サービスでは、企業内でのモバイル活用のあるべき姿を策定し、どのようにモバイル端末を活用すべきかといったコンサルティングから、SAPジャパンのモバイルアプリケーション開発基盤「SAP Mobile Platform」を利用し、基幹システムなどと連携させたアプリケーションの開発や、CRM系アプリケーションの構築などを提供するとしている。

 なおSAPジャパンは今後、金融機関向けのモバイル事業を強化する考えで、すでに事例を持っているNTTデータGSLと協業することにより、両社が一体となった顧客企業への提案やサポートを行い、共同で市場拡大を目指すとのこと。また、ストラテジック営業本部内に今回の取り組みを支援するタスクチームを設立し、NTTデータGSLと、マーケティング活動や市場開拓、営業活動などを積極的に展開する予定だ。

(石井 一志)