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デル、サンジェルマンにシステム管理アプライアンス「Dell KACE K1000」を導入

 デル株式会社は13日、株式会社サンジェルマンが、システム管理アプライアンス「Dell KACE K1000」を導入したと発表した。専任のIT管理者がいない中でも、適切な資産管理やメンテナンス、IT統制などを実現しているという。

 ベーカリー「サンジェルマン」など、2012年末現在で合計111店舗のチェーン店を展開するサンジェルマンでは、事業の拡大にあわせ、受発注や勤怠管理、経理、財務、生産管理など業務のIT化を行ってきたが、その中で、多数のクライアントPCが店舗・各事業所に分散しており、この運用管理に関する課題が浮き彫りになってきたという。

 その代表的な問題が、各店舗や事業所にあるクライアントPCの老朽化という点で、サポート切れになっているOSが稼働するPCをそのまま使い続けている店舗も多く、セキュリティやパフォーマンス、業務効率といった点から早急な対応が必要になっていた。

 そこでサンジェルマンでは、クライアントPCの刷新に着手し、店舗用のノートPCとして「Dell Latitude E5530」を134台、本社事務所および工場用のデスクトップPCとして「Dell OptiPlex 7010」を93台、合計227台を一斉導入した。

 しかし、クライアントPCを刷新するだけでは課題の解決にならないことから、同時に「Dell KACE K1000」を導入。これまで個別のPCごとに対応していたさまざまな管理業務を、1つのプラットフォームに統合し、すべてのクライアントPCが一元的に管理可能になった。

 サンジェルマンでは、専任のIT管理者が不在ながらも、セキュリティパッチの自動適用が可能になったほか、ソフトウェアライセンス管理を厳格化できるようになるなど、大きな効果をあげたとしている。

 なお、この導入に関して、サンジェルマン 経営戦略部財務チーム担当部長の石関雅博氏は、「仮にこうしたメンテナンス作業を専任のIT管理者を雇って実施するとなれば、1人あたり毎年500万円以上の人件費がかかってしまう。これを考慮すると、Dell KACE K1000に対する投資は、1年もあれば十分に回収できる計算になる」と述べた。

(石井 一志)