ニュース

日本IBM、大規模環境や仮想環境の運用負荷を低減するネットワーク管理ソフト

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は26日、「IBM System Networkingスイッチ」を統合管理できるネットワーク管理ソフト「IBM System Networking Switch Center(SNSC)」を、同日より出荷開始すると発表した。仮想スイッチか物理スイッチかを問わず、数台から数千台規模までの環境を一元管理できるという。価格は11万800円(税別)から。

 「IBM SNSC」は、シンプルな管理画面を通じて、ネットワークにつながったIBM System Networkingスイッチを自動検出し、それらを一元管理できるソフト。スイッチの資産管理、稼働状況監視、性能監視、構成定義、バックアップ、ファームウェアの適用といったさまざまな運用管理機能を備えており、これらの作業を遠隔地から集中的に行ったり、スケジューリングによって自動化したりできるほか、SMTPサーバーと連携し、障害情報をメール通知する機能も備えた。これらの機能より、1000台以上のスイッチを運用する環境では、ネットワークの運用管理にかかる作業負荷を約80%低減できるという。

 仮想環境については、VMware vCenterとの連携にも対応しており、仮想サーバーとスイッチの管理を統合することも可能。さらに、管理対象となるIBM System Networkingスイッチでは、サーバー上の仮想マシンの移動を検知してネットワーク再構成する機能「VMready」を標準搭載しているため、SNSCを活用することで、管理の負荷を抑えながら、サーバーからネットワークまでを含めた仮想化環境の運用を簡素化し、最適化できるとのこと。

 加えて、IBM Systems Directorなどのシステム管理ソフトと連携させれば、システム管理ソフト側の管理画面から、サーバーとネットワークを一元管理できるので、ネットワークだけでなく、システム全体の運用効率化を図れるとしている。

 なお日本IBMでは、ネットワークの仮想化を支援するため、5月1日から9月5日まで、IBMダイレクト通常販売価格から割り引いた特別価格にてIBM System Networkingスイッチ製品を提供するとのこと。

(石井 一志)