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NTTドコモ、顧客情報管理システムのアプリ実行基盤に「WebLogic Server」を採用

 日本オラクル株式会社は18日、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、NTTドコモ)が、顧客情報管理システムのアプリケーション実行基盤として「Oracle WebLogic Server」を導入したと発表した。2013年2月より稼働を開始している。

 全国のドコモショップとインフォメーションセンターなどを連携させ、NTTドコモのビジネスを支える顧客情報管理システム「ALADIN(アラジン)」は、コスト効率化と安定運用のレベル向上を目指し、基幹サーバーのx86化を検討。そのアプリケーション実行基盤として、Oracle WebLogic Serverが採用されている。

 NTTドコモが評価した点は、ガベージ・コレクションの発生を制御する機能や、効率的なデータベース接続管理機能による、システム処理能力の向上など。また、メモリの使用状況をリアルタイムに把握できる機能を持ち、システムの安定稼働を実現できる点や、不要なメモリ領域を自動的に解放する機能を持つ点も評価されたという。

 なおALADINでは、従来よりJava EEに準拠したシステム構築を行っていたため、アプリケーションサーバー製品の移行に伴う追加開発や修正作業は最小限に抑えられ、稼働までは順調にこぎ着けたとのこと。

 また今回のプロジェクトでは、高いコスト効率が評価され、Oracle Linuxおよび、その高信頼性を提供するカーネル「Unbreakable Enterprise Kernel」が合わせて導入されている。あわせて、従来より利用しているOracle Databaseと、分散トランザクション処理基盤「Oracle Tuxedo」も引き続き利用されている。

(石井 一志)