JSRとNECがITサービスで戦略提携～新会社設立、資本提携も

　JSR株式会社と、日本電気株式会社（以下NEC）は、ITサービスに関して戦略提携し、JSRグループで新設する新会社の一部株式をNECが取得することで合意したと発表した。

　JSRは5月1日付けで、JSRが100％出資するグループ会社「JSRビジネスサービス株式会社」の情報システム事業を分社化し、そのうえで新会社の株式の60％をNECに譲渡する。新会社の名称は、「JNシステムパートナーズ株式会社」とし、代表者はNECから派遣予定。株主構成はNECが60％、JSRが40％で、資本金1000万円、従業員数は約100人となる見込み。業務内容としては、JRRグループからの情報システムの設計、開発、運用保守などの請負や委任業務を行なっていく。

　JSRは今回の提携について、経営計画の実現に向けてIT基盤の最適化・高度化を行い、グローバル競争力や環境変化への対応力などの強化を図るものだとしている。NECが持つクラウドやビッグデータ、セキュリティなどの先進的な情報通信技術やシステム構築ノウハウの活用、NECのITサービス人材との交流や教育プログラムによる人材育成などを進めたい考えだ。

　NECは、JNシステムパートナーズ株式会社を通じて、JSRグループの経営力強化に貢献する新たなパートナーシップを実現し、アウトソーシングを含むソリューション事業の拡大を目指す。