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パロアルト、標的型攻撃対策のクラウドサービス「WildFire」を国内データセンターより提供

 パロアルトネットワークス合同会社(パロアルト)は15日、クラウドベースのマルウェア防御サービス「WildFire」を、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)が運営する国内データセンターを利用して提供開始したと発表した。

 WildFireは、実行形式のファイルをクラウド上の仮想環境で実行し、その動作を観察してファイルに潜む脅威を識別するマルウェア検知・防御サービス。まだサンプルが見つかっていないマルウェアについても、実際に実行してどんな影響をおよぼすかを見ることで影響範囲を確認できるため、マルウェア検体が出回りにくい、標的型攻撃に利用されるマルウェアについても効果がある。

 すでに、2011年11月よりサービスが提供されてきたが、従来、WildFireは米国のデータセンター上のクラウド環境で提供されていたため、機密性の高いデータを国外に送信することに対し、一部の顧客からはセキュリティや法的な面で懸念を持たれていた。今回、そうした声に応える形で、国内データセンターでのサービス提供が実現したという。

 なお、すでにWildFireを利用しているユーザーは、追加費用なく利用できる。

(石井 一志)