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SCSK、パイオニアの中国現地法人に販売管理システムを提供

 SCSK株式会社は8日、パイオニア株式会社の中国現地法人であるPionner China Holding(POH)にSAPの販売管理システムを提供、2013年2月より稼働を開始したと発表した。なお、アプリ開発はSCSKの中国現地法人である住商信息系統(上海)有限公司(以下、SCS上海)が担当し、システム基盤にはSCSKのクラウド「USiZE」を採用している。

 SCS上海は、法律、税制、商習慣など、システム導入の難易度が高いとされる中国において、およそ30社にわたるシステム導入実績があり、SAPの中国専用テンプレートによる開発作業の効率化を実現している。

 すでに日本、米国、欧州、東南アジアの各拠点において、SAPを販売管理システムに採用しているパイオニアが、同社の中国現地法人にもSAPを導入するにあたり、SCSKおよびSCS上海の中国における豊富なSAP導入実績が評価され、導入パートナーとして選定された。

 販売管理システムとして「SAP ERP 6.0」を採用し、アプリ開発はSCS上海が担当、システム基盤にSCSKのクラウド「USiZE」を採用した。同システムの開発フェーズにおいても「USiZE」を活用することで、ハードウェアの調達などを短縮し、かつ開発ピークにおけるシステムの高付加時にインフラリソースを増強するなどして、開発開始から約5カ月で稼働にこぎ着けた。

 なお、日本におけるパイオニアのSAP運用環境は、2012年8月より「USiZE」へ移行しており、SAPのシステム基盤および運用関連コストの約50%削減を実現しているという。今後もSCSKとSCS上海は、一体化したプロジェクト推進による運用サポートを実施し、PCHに対して安全・安心なSAPシステム運用を行っていく方針。

(川島 弘之)