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A10ネットワークスの仮想ADC、クラウドサービス「IIJ GIO VWシリーズ」で利用可能に

 A10ネットワークス株式会社は28日、仮想アプライアンス版のアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)「SoftAX」が、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の仮想プライベートクラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォームVWシリーズ」(以下、VWシリーズ)で4月1日より提供されると発表した。

 「VWシリーズ」は、従来のサービスと比べて、仮想サーバー自体やOSなどをユーザーが自由に設計・構築できるIaaS型のクラウドサービス。VWシリーズでは、仮想化環境構築の際に、ユーザーが「IIJ GIOライブラリ」から必要なソフトを選択することにより、ソフトを安全にダウンロードし、迅速にサーバーを構築することができる。「SoftAX」はこの仕組みを利用して提供され、ユーザーは最高8Gbpsのスループットを実現するソフトウェアADCを利用可能になるとのこと。

 なお各仮想マシンは、コンポーネントを共有しない完全に独立したソフトウェアインスタンスとして動作するため、高い可用性を実現。負荷がピークに達すると、アプリケーションサーバーを自動的に追加するとともにADC構成を調整し、容量を向上するとしている。

 導入後30日間は無償の評価版として動作し、使用感を確認後にライセンスを購入可能。200Mbpsから8Gbpsまで、スループットに応じて必要なライセンスを選択できる。また、設定を維持したままで上位版のライセンスに移行する仕組みも備えた。

(石井 一志)