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ビーブレイクシステムズ、SaaS型海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」

 株式会社ビーブレイクシステムズは27日、SaaS型の海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES(グローバル アイズ)」を販売開始した。機能ごとに利用の有無を選択する形で利用料金は個別見積となるが、典型的なコストイメージとしては、本社1拠点、支社2拠点で一部機能を利用した場合で月15万円ほどだという。

 GLOBAL EYESは、自社開発の統合型基幹業務パッケージ「MA-EYES」のオンプレミス版とSaaS版を提供する株式会社ビーブレイクシステムズが独自開発したシステム。海外に拠点を持つグローバル展開企業の国内本社が、海外拠点で現地会計基準に合わせたローカル会計システムを採用している場合に、現地言語や現地通貨で処理された会計データ(仕訳伝票)を取り込むことで、拠点の財務状況の把握を可能にするもの。

GLOBAL EYESシステム構築イメージ

 現地の会計システムから取り込んだ仕訳伝票から、残高試算表、総勘定元帳、個別伝票へのドリルダウンが可能。また、GLOBAL EYESでは購買申請や海外拠点における重要稟議の本社側でのレビューや監査、文書やスケジュールなどの業務情報の共有機能も備えるため、見えにくい海外拠点の財務状況が把握しやすくなる。

 また、GLOBAL EYESは、多言語対応、多通貨対応、日付や金額のフォーマットの各国対応や各国のタイムゾーンに対応。機能としては、購買申請、購買一覧、仕入れ先管理などの購買管理機能、会計データ取り込み、残高試算表、総勘定元帳などの会計データ連携機能、連結会計データを統合する連結会計支援機能、文書管理とスケジュール管理によるグローバル情報共有機能などを備える。そのほか共通機能として、マスタ管理、システム管理機能を持つ。

 ビーブレイクシステムズによれば、海外進出する企業が増える中、現地での収益確保が最優先のため、海外拠点での管理や内部統制は対応の手がまわらないことが多く、またグローバルERPの導入には多額の投資が必要となることなどから、海外拠点で管理が手薄となりブラックボックス化する事態が起こっているという。

 GLOBAL EYESはSaaS型のため導入のハードルが低いこと、海外拠点で必要なグローバル情報共有、購買管理、会計データ連携、連結会計支援をワンストップで提供する点が特徴だとしている。

 なお、連携する会計システムは自社の「MA-EYES」以外にも対応する。

会計データ取り込み―残高試算表画面
購買申請画面

(工藤 ひろえ)