ニュース

EMCジャパン、クラウドストレージ事業者に適した「Symmetrix VMAX」の販売プラン

EMC Symmetrix VMAX Cloud Editionでは、サービルレベルに応じた“塊”を積み重ねていくビルディングブロック方式の購入法になる。購入時に、ディスク何台、コントローラ何台といったことは意識しなくていい
システムズ・エンジニアリング本部 プロダクト・ソリューション部の竹内博史マネージャ
サービスカタログ実現の仕組み

 EMCジャパン株式会社は19日、ハイエンドストレージの新たな販売形態として、「EMC Symmetrix VMAX Cloud Edition」(以下、Cloud Edition)を提供開始すると発表した。主に、クラウドストレージサービスを提供する事業者などでの利用を想定した形態で、ディスクやコントローラなど、コンポーネントの物理的な台数を指定して「EMC Symmetrix VMAX」(以下、VMAX)購入するのではなく、性能要件と容量に応じて事前定義された5種類のサービスカタログから、必要なものを選択して購入する形になる。

 クラウドサービス事業者では、サービスがどのくらい伸びるのかを念頭において設備投資をしないといけないが、これは非常に予想しづらく、事業者側の大きな課題となっている。増設の必要性が出たとしても、サービスが今後も順調に伸びていく保証はなく、例えばストレージのシャーシを増設する場合など、通常よりも大きな投資をしないといけない場合には、ある種の賭けになってしまう場合も往々にして存在する。

 また、コストメリットをサービスのユーザーに提供するためには、インフラの利用効率を上げてコストを落とす必要があるものの、そうすると今度は、性能などのサービスレベルとの両立が難しくなってしまう。重要度の高いデータも外部のクラウドストレージに預ける企業が増えて来た状況では、なおさらきちんとしたサービスレベルの提供が求められているからだ。

 EMCジャパンが今回用意した「Cloud Edition」は、こうした課題を解決するための1つの回答になる。「一般的なストレージの買い方と異なり、容量単価が設定されている大きく5段階のサービスレベルから選んで、“塊”として買っていただくのが『Cloud Edition』。エンジンやディスクが何個含まれているのをお客さまが気にする必要はない」とシステムズ・エンジニアリング本部 プロダクト・ソリューション部の竹内博史マネージャが話すように、ユーザーはDiamond、Platinum、Gold、Silver、Bronzeの5種類(実際には容量の違いなどで14モデルが設定されている)から選ぶだけで、EMCジャパンが“塊”(チャンク)を導入してくれる。

 もちろん、チャンク単位での拡張にも対応しているので、最小単位(Silver×1、Bronze×1)で導入したとしても、異なるサービスレベルのモデルを含め、後から自由に追加することができる。「実際は、拡張時にどこかで筐体を追加しないといけなくなるが、チャンクの価格はサービスレベルごとに常に一定なため、筐体を増設したからといってその費用を別途請求することはなく、投資コストがリニアに見える。これによって、サービスの伸びと投資のギャップを埋めやすくしている」(竹内マネージャ)。

 一方、共用時のサービスレベルの維持には、VMAXと自動階層化機能のFAST VPを利用。EMCのエンジニアが検証したポリシーがすでに埋め込まれており、それを利用して高いレベルのサービスレベル制御を実現するとした。

 また、エンドユーザー向けにセルフサービスポータルを提供しているところが増えているクラウド事業者を考慮し、VMAXを使ったセルフサービスポータル機能をEMC自身が提供する。ブランドやプラン名を個別に変更することもできるため、「Cloud Edition」の導入事業者は、すぐにエンドユーザーに対し、セルフサービスポータルを提供可能になるとのこと。なおREST APIも提供されるので、事業者がすでにポータルを持っていたとしても、それとの連携は図れるとした。

 価格は、容量47.3TBの最小構成時で1935万5400円(税別)から。

(石井 一志)