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スマートバリュー、IaaS基盤に日本IBMの次世代ブレードサーバー「Flex System」を採用

 株式会社スマートバリューと日本アイ・ビー・エム株式会社は18日、SLA99.99%のクラウド型ホスティングサービス「おまかせIaaS」のITインフラ基盤として、日本IBMの次世代ブレードサーバー「IBM Flex System」を採用したと発表した。

 スマートバリューでは、従来のホスティングサービスに加えてより信頼性が高く、入出力(I/O)処理も速い新サービスの展開を検討しており、この基盤として「IBM Flex System」を採用。Flex Systemを活用したITインフラ基盤を、約2週間で構築した。

 具体的な構成要素としては、「IBM Flex System x220コンピュート・ノード」と「IBM Flex System x240コンピュート・ノード」を各2台、I/O処理性能が高いミッドレンジ向けストレージ「IBM Storwize V7000」1台を利用し、ハイパーバイザーはVMwareとKVMをサポートする。

 また仮想化集約率の高いFlex Systemでは、1台のコンピュートノード上で約100台の仮想マシンの稼働を想定しているため、より少ないハードウェアで多くのユーザーの業務サービスを処理できる能力を持つ。このため、ユーザーの業務量が増加する時間帯や、不測の事態が発生した際でも、業務を停止することなく別の仮想マシンで処理を継続できるとのこと。

 さらに、自動階層化機能「IBM System Storage Easy Tier」により最適化されたStorwize V7000のI/O処理性能は、従来製品よりも高性能を実現しているため、ユーザーの業務に支障をきたさない、信頼性の高いサービスを提供可能。通信経路を含むすべての機器が冗長化され、耐障害性に優れることに加え、ファイアウォールやウイルスチェック、IPSといったセキュリティ機能を標準で備える点も強調できるとした。

 なおスマートバリューでは、おまかせIaaSを利用する自治体や法人が1000社まで増えても、拡張性の高いFlex Systemと日本IBMのサポート体制により、多くのユーザーの事業継続を支えられるとしている。

(石井 一志)