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リコー、中国・アジア地域の経営体制を強化

 株式会社リコーは15日、中国・アジア地域の経営体制を強化すると発表した。

 1996年にアジアパシフィック極販売統括会社Ricoh Asia Pacific Pte., Ltd.(シンガポール、以下RA)、2003年に中国極販売統括会社Ricoh China Co., Ltd.(上海、以下RCN)を設立し、それぞれの市場に向けたマーケティングと販売戦略を展開してきた。

 今回は、昨今の中国企業のグローバル化、香港・台湾資本の中国大陸進出、アジア新興市場の拡大といったアジア市場の変化に対応するため、中国・アジアを一つの戦略地域ととらえ、より迅速・的確に顧客のニーズに応えられる体制を敷くに至った。

 これまでRA/RCNが中国・アジアパシフィック地域におけるビジネスで蓄積したノウハウを共有し、連携を深めることで、特に中国企業のアジアパシフィック地域でのビジネス展開や、東南アジア・香港・台湾企業の中国大陸におけるビジネス展開への支援を強化する。また、マーケティングのスピードと質を高めることで、きめ細かな商品・サービルラインアップを提供する。

 さらにRA/RCNそれぞれで持っていたITインフラ、人事・教育制度、サプライチェーンマネジメントを一元化し、より効率的なオペレーションを実現。中国・アジア地域でのビジネスに精通する優秀な人材を採用・育成することで、今後継続的に体制を強化するとしている。

 新体制による経営は4月1日より開始する。

(川島 弘之)