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日本IBM、企業のモバイル活用を支援するソフト最新版

「Worklight V5.0.6」「AppScan V8.7」を3月より順次提供

 日本IBMは、企業のモバイル活用を支援するソフトウェア新版「IBM Worklight V5.0.6」を3月15日に、アプリの脆弱性を検査するソフトウェア新版「IBM Security AppScan Source V8.7」を3月15日に発売する。

企業のモバイル活用を支援

 Worklightは、モバイルアプリの開発・展開・運用に必要な機能を提供するモバイル・エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム(MEAP)製品。開発時には1つのプログラムコードから複数種類のモバイルデバイスに対応したアプリを生成したり、アプリの更新時にアプリストアを介さずに直接配布したりすることで、モバイルデバイスに導入されるアプリのバージョンを一元的に管理できる。

 新版では、シングルサインオン機能を追加。単一のモバイルデバイス上で複数のアプリを使用する際に、アプリごとにID・パスワードを入力する必要がなくなり、利便性が向上する。

 また、コンピューティング資源の構成や運用管理のポリシーなどを適切に定義した「パターン」に応じて自動的に仮想サーバーを構成し運用管理も行う「IBM PureApplication System」向けに、Worklightの稼働に最適なシステム環境を定義したパターンを提供する。これにより、モバイルアプリ基盤構築の負荷を軽減するだけでなく、アプリの要求が急激に増加した場合でもサービスレベルに基づいた自律的な運用が可能になるという。

 対応モバイルOSも拡充し、新たにWindows 8、Android、iOSの最新バージョンをサポートした。

アプリの脆弱性を検査

 AppScan Sourceは、アプリの開発工程でソースコードを分析氏、データがアプリの中をどう流れ、どこでアプリから外に引き渡されるのかを識別し、情報漏えいの可能性を検出する。アプリの脆弱性を開発の初期段階で検出できるため、開発期間の延長やコストの増大を防げる。

 最新版では、Androidアプリに加えて、iOSアプリに対するソースコードレベルでのセキュリティ検査に対応した。これにより、複数のモバイルデバイスを利用する企業の適用の幅を広げることが可能になるという。

(川島 弘之)