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CTC、グローバル高速ネットワークサービスを提供開始

アカマイと契約を締結

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は13日、アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)とネットアライアンス・パートナー契約を締結し、アカマイのエンタープライズ向けインターネット高速化ソリューション「Terra」をベースとして、「グローバル高速ネットワークサービス」の提供を開始した。価格は月額100万円から。グローバルにビジネスを展開する顧客向けに展開し、関連するシステム構築を含め、今後3年間で30社10億円の売り上げを目指す。

 グローバルでビジネスを展開する企業は海外拠点の拡大に併せ、専用線やIP-VPNを利用して、グローバルネットワーク網を構築してきた。しかしこれらはネットワーク敷設に数カ月かかる上、高額な月額費用が拠点ごとに発生する。解決策としてインターネットの活用が考えられるが、グローバル通信の場合はネットワークの品質が悪いなどの課題があった。

 アカマイのTerraソリューションは、グローバルでインターネット通信を行う際のパフォーマンスを向上させるサービス。アカマイが全世界に配置している約13万台のエッジサーバーを活用して、グローバルでのインターネット通信を高速化する。

 インターネットを使うため、専用線と比べてコストを抑えられ、対象となるデータ容量や拠点数次第でコストを半減できる。また、パケット伝搬時間が短くなりパケットロスも減り、ネットワーク品質が改善されるという。

グローバル高速ネットワークサービスのイメージ図

 CTCはグローバルでビジネスを展開する顧客に向け、グローバル高速ネットワークサービスを安心して利用してもらうため、Terraソリューションの販売からシステム構築、保守サポートまでトータルに提供し、社内システムをインターネットに接続するためのコンサルティングやセキュリティ対策まで実施する。また、基幹・情報システムの提案・構築・保守の経験を生かし、より多くの顧客に付加価値を提供するためにサービスを強化するとしている。

(川島 弘之)