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ソリトン、大規模環境に対応したファイル転送システム「FileZen 3.0」

 株式会社ソリトンシステムズ(ソリトン)は、ファイル転送アプライアンスの新モデル「FileZen V3.0」を6日に発売する。

 FifeZenは、組織内外を問わず限られたメンバー間で、いつ、誰が、どのファイルを送受信したかを確認しながら共有できるファイル転送システム。共有フォルダでファイルを受け渡しする「プロジェクト」と、特定の相手へファイルを送信する「めるあど便」の2種類の利用方法に対応。送信後のファイル二次利用のコントロールなど多様なセキュリティ機能を搭載している。

FileZen V3.0

 新版では、従来のセンター側にのみFileZenを配置する構成では、拠点側からWAN経由でファイルをアップロードする際に時間を要するなどの課題があったため、大規模環境に対応すべく、冗長構成でのダウンタイム最小化を図ったほか、複数拠点の利用に対応した。

 大規模モデル「FZ-DX51-A」でアクティブ-スタンバイの冗長化に対応し、各種設定および内蔵ディスク内のデータ同期を実現。また、「FZ-DX51-A」を親機としてセンターに、子機専用モデル「FZ-SX04-A」を各拠点に配置することで複数拠点の利用を実現した。

 外部とのデータのやり取りはすべて親機が行い、親子機間では自動的にフォルダ同期やファイル転送されるので、拠点のユーザーは子機にファイルのアップロード・ダウンロードを行えばよく、操作時間が短縮される。ユーザー情報は親機で一元管理するため、効率的な運用が可能という。

 なお、ファイルアップロード時はドラッグ&ドロップ操作でファイルを指定できるようになった。

 ラインアップは大規模モデル「FZ-DX51-A」、中規模モデル「FZ-ST81-A」、多拠点構成子機専用モデル「FZ-SX04-A」の3種類。価格はそれぞれ、440万円(税別、初年度センドバック保守込み)、188万円(同)、28万円(同)。このほか、iPad/iPhone/Androidアプリが無料で提供されるほか、ファイル保護機能オプション(ファイルの上書き禁止、閲覧期限切れファイルの自動削除など)が54万円(同)で提供される。

(川島 弘之)