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MSYS、仮想環境に特化したストレージ「Tintri VMstore」を販売開始

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は1日、ストレージ専業ベンダーの米Tintriと、国内における販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、仮想環境に特化したストレージ「Tintri VMstore」を2月4日より販売開始する。価格は1440万円(税別)から。

 Tintri VMstoreは、VMware環境に特化したストレージ。SSDとHDDを組み合わせて階層化し、ボトルネックになりやすいI/O処理をSSDに担当させているため、多数の仮想マシンを集積してもストレージの処理能力が不足しにくくなっているという。また、インラインの重複排除と圧縮の機能を備えており、実容量以上のフラッシュメモリがあるかのように利用できるため、SSDを有効に利用できるとのこと。

 加えて、ストレージが仮想マシンを認識する仕組みを搭載している点も大きな特徴。VMwareのAPIと連携し、サーバー内の個々の仮想マシンにストレージのI/Oリソースを割り当てることで、データストア全体の処理性能を担保している。これによって、ある仮想マシンのパフォーマンスが低下した場合に、Tintri VMstoreの管理画面から、サーバー/ネットワーク/ストレージのどの部分が原因なのかを確認して、改善に必要な措置を迅速に行えるとした。

 MSYSでは、仮想化環境でのストレージ利用において、処理性能や管理面で課題を持つ企業、あるいはクラウド事業者を中心に販売を進める考えで、販売開始から1年間に10億円の売り上げを見込んでいる。

(石井 一志)