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ミャンマー中央銀行、同国初のクラウドコンピューティング環境を導入

大和総研、富士通、KDDIが構築

 株式会社大和総研、富士通株式会社、KDDI株式会社は25日、ミャンマー中央銀行の業務効率化を目的とした、同国初となるクラウドコンピューティング環境を構築したと発表した。

 同環境は、プライベートクラウド基盤とセキュリティ対策を施したデスクトップサービスで構成される。

 急速に民主化が進むミャンマーでは、2015年のASEAN経済統合を視野に入れ、金融規制緩和や証券取引所の設立準備など、金融セクターの近代化に向けた動きが活発化している。このような状況において、通貨の発行・管理や金融政策の実行など、金融システムの中核を担うミャンマー中央銀行の円滑な業務運営が欠かせないものとなっている。

 ミャンマー中央銀行では、これまで煩雑な業務の多くを手作業で行っており、今後の業務量の急増への対応や、紙での管理に起因するセキュリティ対策などが課題になっていた。そこで、今回構築した環境は、業務効率の大幅な向上だけでなく、政府系金融機関に求められる高度なセキュリティレベルを実現し、迅速かつ安定的な金融施策の運営、ひいてはミャンマー経済の持続的成長へとつながるものとする。

 同環境の導入にあたり、大和総研はクラウド基盤ならびに端末環境の設計・構築、富士通は機器類ならびに手のひら静脈認証システムの提供・構築、KDDIは行内ネットワークの設計・構築を担当した。

(川島 弘之)