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テックウインド、Accton製スイッチを国内で提供開始~OpenFlow対応の10GBASE-Tスイッチなど

AS5600-52T

 テックウインド株式会社は11日、台湾のネットワークベンダーであるAccton Technology(以下、Accton)製データセンタースイッチの取り扱いを正式に開始したと発表した。第1弾として、OpenFlow 1.2に対応したボックス型のレイヤ2/レイヤ3スイッチ「AS5600-52T」「AS5600-52X」を、12月中旬より販売開始する。

 Acctonは、大手ネットワーク機器ベンダー各社にスイッチをOEM/ODM提供してきた実績を持つ、台湾のネットワークベンダー。米国の大手ISP各社にも多数の導入実績を持つとのことで、OEM/ODM提供で培った技術力を生かしながら、汎用的なチップセットとオープンソース技術を最大限に活用し、高いコストパフォーマンスの製品を提供しているという。

 新製品の「AS5600-52T」「AS5600-52X」は、データセンターでのトップオブラック(ToR)用途に適したボックス型のレイヤ2/レイヤ3スイッチ。いずれも40Gigabit Ethernet(GbE)アップリンク×4ポートを備えるほか、10GbE×48ポートを備える高密度スイッチである。

 両者の違いは、10GbEポートが10GBASE-T(AS5600-52T)か、SFP+(AS5600-52X)かで、いずれもBroadcom製の最新チップセットとLinuxをベースとしたネットワークOSを採用しており、1.28Tbpsの高いスイッチング能力を持つとのこと。特にAS5600-52Tについては、既存の1000BASE-Tなどにも対応しており、データセンター以外に、企業内の既存スイッチの置き換え需要も狙っていくとのこと。

 最大の特徴はOpenFlow 1.2に対応する点で、OpenFlowスイッチあるいは通常のEthernetスイッチとしての動作をVLAN単位で切り替えられるため、既存のネットワークへ導入しつつ、必要な部分だけでOpenFlowスイッチとして利用することができる。

 参考価格は、AS5600-52Xのレイヤ3モデルが198万円、レイヤ2モデルが178万円。AS5600-52Tのレイヤ3モデルが178万円、レイヤ2モデルが158万円。

 なおテックウインドでは、独自の保守サービスメニューを2013年より提供開始するほか、評価機貸し出しサービスの提供も予定している。

(石井 一志)