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CA、FWの外側のアプリ性能を監視する「CA APM Cloud Monitor」

ブラウザのレンダリング時間も含めたエンドユーザー性能を可視化

CA APM Cloud Monitorで取得できる情報のサンプル

 CA Technologies(以下、CA)は10日、ファイアウォールの外側のアプリケーション性能を監視する「CA Application Performance Management Cloud Monitor(以下、CA APM Cloud Monitor)」を日本市場へ初投入した。

 CA APM Cloud Monitorは、ファイアウォールの外から、ユーザーごとの個別環境(それぞれの端末やOS、Webブラウザ)でユーザーが実際に体感するWebアプリケーション性能を可視化するソリューション。デンターセンター内部のWebアプリケーション性能を監視する既存ソリューション「CA Application Performance Management(CA APM)」と併用することで、データセンターからクラウド、MSP、インターネットまでエンド・ツー・エンドで監視できる。これにより、トランザクション性能の状況をエンドユーザー視点でより深く把握し、問題発生時には迅速に原因を特定できるという。

 同ソリューションはSaaS型で提供され、簡単なブラウザ設定(監視URLの設定やJMeterスクリプトの登録)のみで、即座にインターネット・サイトを監視できる。

 インターネット・サイトに対して外側から定期的にトランザクションを発行させることで、ブラウザのレンダリング時間も含めたエンドユーザー性能を可視化。これにより、サービスレベルの分析、問題の早期発見が可能となる。

 また、アラートの活用により、障害発生前のプロアクティブな対応が可能。多数の監視ステーションを提供しているため、地域による性能の違いも把握できるという。また、マルチブラウザ対応により、ブラウザによる性能の違いを把握することも可能。ブラウザ内のレンダリング時間はログとして記録されるため、どのWebコンポーネントがボトルネックとなっているかも分かる。

 CA APM Cloud Monitorで測定したこれらの性能情報は既存のCA APMに取り込めるため、リアルトランザクション/疑似トランザクションを単一のビューで一元的に閲覧でき、データセンター内外のどこに障害があるか特定することが可能という。

 参考価格は、監視対象100サイトの場合で26万円(税別)/月。

(川島 弘之)