東芝、暗号化機能を搭載したエンタープライズ向け3.5型HDD~最大容量は4TB


SASインターフェイスの4TBモデル「MG03SCP400」

 株式会社東芝は29日、暗号化機能を搭載したエンタープライズ向け3.5型HDD(7200rpm)を発表した。容量は1TB/2TB/3TB/4TBで、12月初旬よりサンプル出荷を開始する。

 今回発表した新製品は、暗号化規格「TCG-EnterpriseSSC」に対応した6Gbps SAS HDDが4モデルと、暗号化規格「ATA Security Feature set」に対応した6Gbps SATA HDDが4モデル。いずれも暗号化機能を利用することで、盗難や再利用時、廃棄後に記録データが読み取られるのを防げるという。

 またSAS/SATAの新製品全モデルにおいて、再利用時や廃棄前に暗号キーを消去し、その後の復号を不可能にすることで記録データの無効化を行える「クリプトグラフィックイレーズ機能」を搭載。複数回の上書きを行うデータ消去方法と比較すると、廃却作業時間を大幅な短縮できるとのこと。

 なお4TBモデルでは、線記録密度が向上したことで、従来モデルと比べて内部転送レートが約18%向上した最大165MB/秒となった。バッファ容量はいずれも64MBを搭載する。

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(石井 一志)
2012/11/29 15:24