日本コムシス、サイバートラストの端末認証サービスを採用

設備工事・保守の業務報告にスマートデバイスを活用


 サイバートラスト株式会社は22日、同社の端末認証サービス「サイバートラスト デバイスID(以下、デバイスID)」を日本コムシス株式会社が採用したと発表した。

 日本の通信基盤を支えるネットワーク構築を手がけている日本コムシスは、これまで設備工事や保守などの業務報告に、iモードベースの業務支援システムを利用していた。業務の効率化を目的に、携帯電話からスマートデバイスへ切り替えるため、セキュリティの強化が必要となった。そこでデバイスIDの導入に踏み切った。

 採用の決め手は、「Android/iOS/Windows OSを含めたセキュリティ基盤について製品・サービスの選定を行い、マルチOSのサポート実績を持つ製品がデバイスID以外になかったことが大きかった」(日本コムシス)。

 効果としては、「これまで携帯電話による業務支援システムではIDとパスワードでユーザー認証を行ってきた。スマートデバイスに切り替えてからはデバイスIDで端末認証が可能となりセキュリティを強化できた。また、デバイス証明書により利用者が意識せずに認証できるようになったため、現場利用者の操作性が向上し、作業の開始完了報告など工事の進ちょく状況をより詳細にタイムリーに把握できるようになった」(同社)。

 「万が一端末を紛失してしまった場合、社内ネットワークへのアクセスを遮断する必要があるが、デバイスIDなら紛失した端末に登録された証明書を管理者側で失効させるだけなので管理が簡素化された」(同社)と管理負荷が軽減された点にも触れる。

 今後は「グループウェア内で業務マニュアルや技術文書などを閲覧できるようにする予定。マニュアルを携行することによって現場の負担軽減やセキュリティの向上を目指す」(同社)としている。

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