cybozu.comにユーザー情報連携用APIを追加、社内システムとのID連携が可能に

2013年2月にはSAML対応を予定、シングルサインオンを実現


 サイボウズ株式会社は12日、自社で提供するクラウドサービス向けの共通基盤「cybozu.com」が、ユーザー情報連携用のAPIを搭載したと発表した。これによって、企業の社内にあるActive Directory(AD)やLDAPといったディレクトリサーバーと、エンタープライズグループウェア「Garoon on cybozu.com」のユーザー情報を一元管理できるようになった。

 従来、cybozu.comでは企業社内のディレクトリサーバーとの連携に対応していなかったため、ユーザー企業は社内システム向けに加えてcybozu.com向けのユーザー管理を行う必要があった。しかし今回の強化により、Active Directory/LDAPサーバーとGaroon on cybozu.comのユーザー情報を一元管理できるようになったため、組織変更に伴うシステム管理者の負担を大きく削減できるという。

 なお今後は、このAPIを利用したサードパーティの製品も提供される。具体的には、LDAPサーバーで統合管理されたID情報をcybozu.comのユーザー情報と連携・同期できるエクスジェン・ネットワークスの「LDAP Manager 6」が12月に、Active Directory、人事システムなどのマスタシステムとcybozu.comとのユーザー情報の同期を可能にするジインズの「ADMS」が2013年1月に発売される予定だ。

 さらにcybozu.comでは、2013年2月にSAML認証への対応も予定する。これにより、社内システムやほかのクラウドサービスとGaroon on cybozu.comとのシングルサインオン環境も実現するとのこと。


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