日立Sol、Android端末から業務アプリへの認証をICカードで実現


 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は27日、Android端末にICカードをかざすだけで業務アプリへのログイン認証を可能にする「Android ICカード認証パッケージ」を発表した。10月15日より販売する。

 スマートデバイスを使った業務アプリへのログインはID・パスワードが一般的だが、入力には煩わしさが伴うため、より簡単な認証を実現したいというニーズがある。また、入退室の認証手段として社員証などのICカードを活用している企業も多く、そのICカードをそのまま業務アプリのログイン認証に利用したいという要望もある。一方、AndroidではNFCを搭載した端末が増えており、ICカードとNFCを業務改善に使う環境が整ってきている。

 Android ICカード認証パッケージは、ICカード(FeliCa、MIFARE)を利用したAndroid端末向け認証製品。利用者はNFC対応Android端末上の業務アプリへのログイン時に、ICカードをかざすだけで認証が可能となり、利便性が向上するとともに、ID・パスワード漏えいによるなりすましも防げるようになる。ICカードによるAndroid端末のロック機能も備えているという。

 日立Solではこれまで、指静脈データやICカード情報などの認証情報を一元管理する認証管理システム「AUthentiGate」シリーズを提供しており、今回の新製品も同シリーズとして、今後「AUthentiGate」と連携したサーバー版を提供し、認証サーバーの利用による認証情報の一元管理を実現するとしている。

 対応OSはAndroid 3.2以降、NFC対応が前提となる。価格はスタンドアロン版メディアパックが2100円、スタンドアロン版ライセンスが5250円/ライセンス、スタンドアロン版サポートサービスが788円/ライセンス。サーバー版やシングルサインオンオプションなども2013年1月より提供する予定。

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