SCSK、プロジェクト管理機能を備えたクラウド型開発環境サービス「PrimeCloud for Developers」


 SCSK株式会社は12日、クラウド型開発環境サービス「PrimeCloud for Developers」を、提供開始すると発表した。すでに、SCSK社内における開発の環境標準として利用されているという。

 「PrimeCloud for Developers」は、プロジェクト管理機能を備えたクラウド型の開発環境サービス。システム開発プロジェクトの管理に必要な機能を実装しているほか、サーバーリソースをオンデマンドで容易に調達できる機能も搭載しているという。

 プロジェクト管理機能については、チケットによるタスク管理により、進ちょく状況や予実管理をガントチャートで表示でき、プロジェクトの見える化を実現可能。クラウド型のため複数拠点間で同一環境にアクセスでき、離れた開発拠点や複数ベンダーが参画するプロジェクトにおいても、プロジェクトの管理情報の一元化や情報共有を行える。

 なおこうした機能はオープンソースソフトの「Redmine」をAmazon Web Services上に実装しており、導入から運用、サポートまでをSCSKがトータルにサポートするため、大規模プロジェクトでも運用管理を気にすることなく、プロジェクト管理機能を利用できるとのこと。

 一方、開発に必要なサーバーリソースの調達については、SCSKのクラウド管理ソリューション「PrimeCloud Controller」を通じて迅速に実行可能。ユーザーがGUIからサーバースペック、OS、ミドルウェアを自由に組み合わせた環境を選択するだけで、監視も含めて約20分で開発環境を自動構築でき、SCSKの「USiZEシェアードモデル」「USiZEパブリッククラウドモデル(AWS)」などさまざまなクラウドの中から、開発の要件や条件に合った最適な環境を選べるとした。

 価格は、プロジェクト管理環境サービスの場合、30ユーザーまで利用できる基本料金が月額9万円(税別)。ユーザー数を追加する場合は、次の70ユーザーまで(31~100ユーザー)が1ユーザーあたり月額1000円(税別)、次の200ユーザーまで(101~300ユーザー)が1ユーザーあたり月額500円(税別)。

 サーバーリソース調達サービスの場合は、基本料金が、初期費用30万円(税別)から、月額費用6万5000円(税別)から。開発環境となるクラウドの料金は使用量に応じた従量性で、月額費用が1台あたり8000円(税別)からとなる。

 なおプロジェクト管理環境サービスは、先行してMS&ADシステムズ株式会社のシステム開発プロジェクトで採用されているとのことで、SCSKでは2014年3月までに35社での採用を見込んでいる。

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