ソフォス、MDM製品の新版「Sophos Mobile Control 2.5」、SaaS版も予定


 ソフォスは14日、モバイルデバイス管理(MDM)製品の最新版「Sophos Mobile Control 2.5」を発表した。

 新版ではWebベースの管理コンソールが更新され、機能の拡張・追加がされている。まず図ったのが、導入設定の簡素化だ。新版では多くのデバイスで共通する設定についてワークフローを活用して最適化できる。IT管理者はワンクリックで共通タスクの大部分を完了できる。さらにActive Directoryと連携させることで既存の環境との統合が可能。既存のグループに新しく登録されたデバイスを自動的に割り当て、関連するポリシーを適用できるため、導入時の負荷を大幅に削減できるという。

 ユーザーインターフェイスも改善。詳細でグラフィカルなレポートを追加した。IT管理者はモバイルデバイスをより簡単に管理でき、アップデートが必要なデバイスを即座に把握し、すべてのデバイスを常に安全な状態に維持できる。また、端末側のエージェントアプリに追加されたメッセージ機能では、SMSやメールに頼ることなく、ユーザーに対して必要な通知を行える。

 エージェントアプリではこのほか、デバイスのコンプライアンス状況、コンプライアンス違反となっている理由や問題を解決するために、ユーザーが実施する必要のあるアクションを提示する機能が搭載された。ユーザーはIT管理者に頼ることなく、自分自身で現在のコンプライアンス状況を把握できるほか、セルフサービスポータルにアクセスして問題のリストを確認することもできる。

 今後はSaaS版の提供も予定する。

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(川島 弘之)
2012/8/20 12:49