CTCのクラウドバックアップサービスを日鉄鉱業が採用、全国24拠点の遠隔バックアップを実現


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は8日、日鉄鉱業株式会社が、全国24拠点のデータバックアップのために、CTCのクラウドバックアップサービスを採用したと発表した。

 CTCのクラウドバックアップサービスは、顧客企業が持つデータを、VPN回線を経由してCTCの国内データセンターへ遠隔バックアップするサービス。EMCジャパンの重複排除(重複除外)製品であるAvamarの機能を用いて、バックアップデータ転送前に重複排除を行っているため、データ転送量を削減しているのが特徴で、これによってバックアップに必要な時間も大幅に短縮できるという。またデータは暗号化され、単体では解読できない状態で転送されるので、セキュリティ面も確保されているとのこと。

 石灰石メーカーである日鉄鉱業では、東日本大震災以降、全国拠点の遠隔バックアップシステムの構築を課題としていたが、今回、このサービスを採用したことで、全拠点の遠隔バックアップおよびデータの一元管理に対応。システム運用のアウトソーシング化とデータ消失リスクの低減を実現した。全拠点の日々のバックアップ状況は専用のWebポータルでモニタリングされ、本社情報システム部門で一元管理されている。

 またクラウド型サービスの採用により、初期の設備投資をすることなく課題を解決できたほか、コストのオフバランス化も図れたとのこと。

関連情報
(石井 一志)
2012/8/8 17:36